小売りの話題

アフィリエイト広告を利用しています

高島屋が最高益を達成!:百貨店のインバウンド戦略!

2023年10月高島屋が過去最高益になったとのニュースがありました。コロナ禍では苦境の真ん中にいた百貨店が、インバウンド(訪日外国人客)の消費という追い風を受けて、売上高や営業利益が増加したことによるものです。インバウンド客は…

2023年9月までの累計で前年同期比32.4%増の2,530万人に達したとされています。このうち、特に中国人1,000万人で突出して多く、前年同期比40%増と大幅に伸びています。中国人は、百貨店や免税店での買い物を来日の目的のひとつとし、平均一人当たりの消費額は28万円にもなります。これは、他の国や地域の訪日外国人客の平均消費額(15万円)の約2倍となっています。

高島屋がインバウンド客に対する取り組みを強化

高島屋は、インバウンド客に対する取り組みを強化しています。例えば、以下のような施策を実施しています。

  • 多言語対応サービスの充実店内放送やウェブサイトも多言語化していますが、店頭においても中国語や英語などの多言語対応スタッフを増員配置しています。また、多言語に対応したスマホアプリ「Takashimaya Navi」をリリースし、訪日外国人客に向けて商品情報や店舗案内などを配信しています。
  • 免税手続きの簡素化:免税手続きの専用カウンターを設置し、電子申告システムを導入しています。免税対象商品を積極的に導入拡大し、店頭のほぼ全ての商品が免税で購入できます。
  • インバウンドマーケティングの強化:訪日外国人客に対するアプローチ、インバウンドマーケティングを強化しています。中国の大手旅行サイトと提携し、高島屋の商品やサービスを紹介するページを設置したり、中国のSNS WeChatやWeiboで高島屋の公式アカウントを運営するなど情報発信力をつけています。

高島屋は今後も成長を続ける

高島屋は、今後も訪日外国人客に対する取り組みを続ける戦略で、成長を続ける見込みを持っています。2023年度末までには、売上高は前年度比6.5%増の1兆1,500億円、営業利益は同9.8%増の450億円になるとの予想を発表しています。今後も訪日外国人客の数や消費額がさらに増加すると見込まれており、高島屋は、これチャンスを捉えて、国内外の顧客にとって魅力的な百貨店であることを目指しています。

高島屋が一転最高益になった理由とその背景についてまとめました。インバウンド客の消費が百貨店に追い風となっていることは知られていますが、その中でも高島屋の積極的な取り組みは優位性を持っています。

人気ブログランキングでフォロー
小売・飲食業ランキング ビジネス・業界ランキング
↑ クリックで応援をお願いします!