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ドラッグストア業界ランキング|成長と課題も明らかに!

ドラッグストアは、医薬品や化粧品にとどまらず、日用品、食品なども販売しています。ドラッグストアは、医療•健康に関する商品を提供するだけではなく、消費者のニーズに応える多様な商品や…

サービスを提供し、売上規模を拡大しています。しかし、拡大しているドラッグストア業界にも様々な課題や問題があります。ドラッグストア業界の現状、ランキング、課題、将来性について見てみましょう。

ドラッグストア業界の現状

ドラッグストア業界は、2013年以降、市場拡大を続けており、2022年度の市場規模は約8.7兆円に達しました(日本チェーンドラッグストア協会「日本のドラッグストア実態調査」)。ドラッグストアの売上高は、医薬品、化粧品、家庭用雑貨、食品・飲料の4つの分野に分けられます。その中でも食品・飲料の売上が最も高く、約1.7兆円になっています。ドラッグストアは、食品・飲料の低価格販売によって、コンビニやスーパーなどの他の小売業との競争力を高めています。

また、ドラッグストアは、コロナ禍において、マスクや消毒液などの衛生用品の需要が高まったことや、外出自粛によって一度の買い物で必要なものを揃えられる利便性が評価されたことで、売上を伸ばしました。また、オンライン販売や宅配サービスなどのデジタル化にも取り組んでいます。

ドラッグストア売上ランキング

ドラッグストアの売上ランキングは、以下のとおりです。

順位 会社名 ドラッグストア展開 売上高 本社
1 ウエルシアHD ウエルシア薬局、シミズ薬品など 1兆1,443億円 東京
2 ツルハHD ツルハドラッグ杏林堂など 9,701億円 北海道
3 マツキヨココカラ&カンパニー マツモトキヨシココカラファインなど
 9,512億円
東京
4 コスモス薬品 ドラッグコスモス、コスモス薬局など

8,277億円

 
福岡
5 サンドラッグ サンドラッグなど 6,905億円 東京
6 スギHD スギ薬局など 6,676億円 愛知
7 クリエイトSD HD ドラッグストアクリエイトなど 3,910億円 神奈川
8 クスリのアオキHD クスリのアオキなど 3,789億円 石川
9 富士薬品 セイムス、スマイル、シバタ薬局など 3,730億円 埼玉
10 カワチ薬品 カワチ薬品など 2,819億円 栃木

 

第1位のウエルシアHDは、全国に2,468店舗以上を展開し、2021年度に業界初の1兆円の売上高を達成しました。ウエルシアHDは、医薬品や食品の販売に強みを持っています。2位のツルハHDは、全国に2,604店舗を展開し、家庭用雑貨の販売に強みを持ちます。3位のコスモス薬品は、全国に1,412店舗を展開し、食品の販売に強みを持ちます。4位のマツキヨココカラ&カンパニーはマツモトキヨシHDとココカラファインが、2020年10月に統合し企業規模を拡大しています。

ドラッグストア業界の課題

ドラッグストア業界が抱えている課題には以下のような事柄があります。

  • 同業他社、他の小売企業との競争激化
  • 薬剤師不足の問題
  • 高齢化社会、人口減少による市場の縮小

同業他社、他の小売企業との競争激化は、増加したドラッグストア同士の価格競争やオーバーストア化による顧客の奪い合いのことを指します。また、コンビニやスーパー、ネット通販などの異業種も医薬品の取り扱いを開始し、市場シェアを奪われることが起きています。薬剤師不足の問題は、ドラッグストアの出店増加や調剤事業の拡大に伴い、薬剤師の需要が高まっている一方で、社会的に薬剤師の供給が追いついていないことです。薬剤師の確保ができない場合は、営業や新規出店の妨げになるため、ドラッグストア業界にとって大きな課題です。超高齢化社会、人口減少による市場の縮小は、ドラッグストア業界に限った課題ではありませんが、国内の人口減少により消費力が減退することにより、企業の売上が減少する可能性があることを指します。ドラッグストアは、高齢者のニーズに応える商品やサービスを提供するとともに、若年層や外国人観光客などの新たな顧客層の開拓にも努める必要があります。

ドラッグストア業界の将来性

ドラッグストア業界の将来性は、以下のような点で期待されます。

  • 医療・介護・健康のワンストップサービスの提供
  • 地域社会との連携や貢献
  • オムニチャネル化やデジタルトランスフォーメーションの推進

医療・介護・健康のワンストップサービスの提供は、ドラッグストアが医薬品の販売だけでなく、調剤や在宅医療、介護用品のレンタルや販売、健康相談や検査などのサービスを一貫して提供することを指します。ドラッグストアは、医療機関介護施設との連携を強化するとともに、消費者の健康管理や生活支援のパートナーとなることができます。地域社会との連携や貢献は、ドラッグストアが地域の特性やニーズに応じた商品やサービスを提供するとともに、地域の活性化や福祉に貢献することを指します。ドラッグストアは、地域のイベントやボランティア活動に参加したり、地域の産品や特産品を販売したりすることで、地域との信頼関係を築くことができます。オムニチャネル化やデジタルトランスフォーメーションの推進は、ドラッグストアがオンラインとオフラインの両方で販売やサービスを提供することを指します。ドラッグストアは、オンライン販売や宅配サービス、スマートフォンアプリや会員制度などを活用することで、消費者の利便性や満足度を高めることができます。

 

ドラッグストア業界は、様々な変化に対応しながら、消費者のニーズに応えることが求められます。ドラッグストアは、医療・介護・健康のワンストップサービスの提供や、地域社会との連携や貢献、オムニチャネル化やデジタルトランスフォーメーションの推進などの取り組みを通して、業界は今後も発展を続けられる可能性を持っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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