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ホームセンター業界ランキング ベスト5と今後の動向|再編と新規ビジネスで課題を乗り越える!

ホームセンター業界は、コロナ禍において日曜大工やガーデニングなどの趣味の需要や、巣ごもり需要などで、一時的に業績を伸ばしました。 しかし、市場が飽和状態にあることや、人口減少や住宅の縮小による需要の減少、他の小売業やネット通販との…

競争激化など、様々な課題が存在しています。 今後のホームセンター業界は、買収や統合による業界再編やオンライン販売の強化など、社会情勢に適応した変化が必要です。

市場規模と動向

経済産業省の商業動態統計によると、ホームセンター業界の市場規模は、2022年に前年比1.4%減の3兆3,420億円でした。 ここ数年の市場規模は3兆円台前半を横ばいで推移していることから、市場は飽和状態にあると言えます。 2020年は新型コロナウイルスの影響で、衛生用品やインテリア用品などの需要が高まったため、市場規模は拡大しました。 しかしながら、2021年と2022年は2年連続で減少となり、中長期的には横ばいで推移しています。コロナ禍以降もアウトドア用品や園芸関連の商品が好調に推移しています。 一方、洗剤やインテリア用品などは低調となっています。 2022年は行動制限が緩和された一方で、ロシアによるウクライナ侵攻や急激な為替の変動で、原材料費やエネルギー価格が高騰し物価が上昇しています。 消費者の節約意識が高まり、買い控えが見られる一方で、省エネ対応の冷暖房用品、防寒グッズなどは好調に推移しています。 近年、ホームセンター業界は新規出店で事業を拡大してきましたが、ここ数年はオーバーストア化や異業種との競合により飽和状態にあります。 そのため、各社の新規出店は控えめになり、再編や新規事業の展開、プロ向け事業の強化などにシフトしています。

主要企業とランキング

ホームセンター業界の主要企業とランキングを見ていきましょう。 

ホームセンター業界 売上トップ5(2022年度)

1位 カインズ 4,854億円

2位 DCMホールディングス 4,711億円

3位 コーナン商事 4,420億円

4位 コメリ 3,857億円

5位 ナフコ 2,345億円

ホームセンター業界の主要企業について、簡単に紹介していきます。

  • カインズ:ホームセンター業界の売上トップで、全国に約300店舗を展開しています。 顧客満足度やブランド力が高く、オリジナル商品やオンラインショップも充実しています。 2022年3月には東急ハンズを完全子会社化しました。
  • DCMホールディングス:カーマ、ダイキ、ホーマックなどの5社を統合した企業で、全国に約700店舗を展開しています。 物流センターやECサイトなどのデジタル分野を強化しています。 
  • コーナン商事:全国に約400店舗を展開しています。 プロ向けの専門店やキャンプ専門店などの新業態を開発しています。 2019年には建デポを買収しました。
  • コメリ:東北から関東にかけて約300店舗を展開しています。 地域密着型の店舗運営や、農業や畜産などの生産資材の販売に強みを持っています。 
  • ナフコ: 家具とホームセンターの併合店業態を中心に、郊外立地での単独出店を多くしています。全国に約200店舗を展開しており、九州と中国地方西部で強いシェアを持っています。

業界の課題

ホームセンター業界は、市場が飽和状態にあることや、人口減少や住宅の縮小による需要の減少、他の小売業やネット通販との競争激化など、様々な課題に直面しています。 

  • 市場の飽和:ホームセンター業界は、新規出店で事業を拡大してきましたが、ここ数年はオーバーストア化や異業種との競合により飽和状態にあります。 そのため、各社は新規出店のスピードを抑え、再編や新規事業の展開、プロ向け事業の強化などにシフトしています。 しかし、市場の成長率は低く、競争は激化しています。
  • 需要の減少:ホームセンター業界は、日曜大工やガーデニングなどの趣味の需要や、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う巣ごもり需要などで、一時的に業績を伸ばしました。 しかし、中長期的には人口減少や住宅の縮小により、ホームセンターの商品に対する需要は減少すると予想されます。 また、消費者のライフスタイルや価値観の多様化により、ホームセンターの商品に対するニーズも変化しています。
  • 競争の激化:ホームセンター業界は、他の小売業やネット通販との競争にさらされています。 特に、ネット通販は、価格や品揃え、配送などでホームセンターに対し優位性を持っています。 また、ホームセンターの商品は、他の小売業や専門店などでも購入できるものが多く、差別化が難しいという課題もあります。

将来性と展望

ホームセンター業界は、市場の飽和や需要の減少、競争の激化などの課題はありますが、それと同時に新しい可能性やチャンスもあります。

  • 新しいビジネスモデルの構築:ホームセンター業界は、新規出店で事業を拡大するだけではなく、新しいビジネスモデルの構築が求められます。 例えば、買収や統合よる再編や新規事業の展開、プロ向け事業の強化、新業態の開発などがあります。 また、店舗とオンラインの連携によるオムニチャネル化や、商品やサービスの付加価値の向上により、消費者のニーズに応えること取り組みをしています。
  • 新しい市場の開拓:ホームセンター業界は、人口減少や住宅の縮小による需要の減少に対応するために、新しい市場の開拓が必要です。 例えば、高齢者や女性、子供などの新規顧客の獲得や、ペットやアウトドアなどの新しいカテゴリーの導入などが挙げられます。 このような取り組みで、自社の強みや特徴を活かした商品やサービスを提供することができます。

まとめ

ホームセンター業界は、市場の飽和や需要の減少、競争の激化などの課題や問題点に直面していますが、それと同時に新しい可能性やチャンスもあります。 新しいビジネスモデルの構築や新しい市場の開拓により、市場の変化に対応し、成長を続けることができると考えられます。 消費者のライフスタイルや価値観の多様化に合わせて、商品やサービスの提供を工夫し、顧客満足度を高めることが重要です。 ホームセンター業界は、今後も私たちの暮らしに欠かせない存在となるでしょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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