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PPIH(ドンキホーテ)決算発表!グループの総合力を示すも課題が残る…

なにかと注目のドン・キホーテの包括グループであるパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(以下、PPIH)が2024年6月期第1四半期決算を11月10日に発表し…

ました。

  • 売上高5093億2900万円(前年同期比7.5%増)
  • 営業利益328億8600万円(同37.8%増)
  • 経常利益360億6200万円(同25.7%増)
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益246億900万円(同33.4%増)

と、増収増益、同社の好調ぶりを示す内容となりました。この好調な業績には、どのような背景があるのでしょうか。

国内事業が牽引

PPIHの事業は、大きく分けると国内事業と海外事業があります。国内事業の主力は、ドン・キホーテやMEGAドン・キホーテなどの総合ディスカウントストアです。また、ユニー・ファミリーマートホールディングス(以下、UFC)の運営するGMSコンビニエンスストア、ホームセンターなども展開しています。海外事業は、主にアジア地域でドン・キホーテやドンドンドンキなどの総合ディスカウントストアを展開しています。

第1四半期の国内事業を見ると、 

  • 売上高=前年同期比8.3%増の4315億1100万円
  • 営業利益=前年同期比46.8%増の316億5700万円

となっています。 

海外事業について詳細の数字は示されていませんが、

  • 売上高=アジア事業▲2億円、北米事業+25億円
  • 営業利益=アジア事業▲5億円、北米事業▲2億円

とされています。

これらの数字を見て分かるように、第1四半期の業績は、国内事業が牽引しています。

国内事業の好調な要因としては、以下の点が挙げられます。

  • 新型コロナウイルスの5類移行による需要変化に対応した商品構成の見直しが成功したこと
  • 価格戦略の強化により、既存店売上高が増加したこと
  • 訪日外国人旅行客の取り組みを積極的に行いインバウンド需要を取り込んだこと

今後の見通し

PPIHは、2024年6月期の連結業績予想を据え置きました。

  • 売上高2兆621億円(前期比6.5%増)
  • 営業利益1110億円(同5.5%増)
  • 経常利益1074億円(同3.2%減)

親会社株主に帰属する当期純利益667億円(同0.8%増)を見込んでいます。第1四半期の業績は、予想を上回る水準でしたが、市場環境の変化により、状況は大きく変動する可能性があります。

PPIHは、中期経営計画「PPIH 2023」の最終年度となる2024年6月期に向けて、以下のような戦略を実施しています。

  • 国内事業では、ドン・キホーテやMEGAドン・キホーテなどの総合ディスカウントストアの新規出店と既存店の改装を行う
  • 海外事業では、アジア地域でのドン・キホーテやドンドンドンキなどの総合ディスカウントストアの出店を再開し、既存店の売上高回復と利益率改善を図る
  • 海外事業において、新規市場への進出も検討

以上のように、PPIHは、第1四半期に好調な業績を発表しましたが、海外業績には不安定さも感じられます。しかし、国内事業と海外事業の両輪を持つことは同社にとって強みであると言えます。成長を続ける同社の動向が注目されます。

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