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物価高騰対策は価格据え置きで質を下げるより値上げすべき4つの理由

物価高騰、原価高騰が続いています。その中で、企業や店舗はどのように対応すべきでしょうか?

  • 価格を据え置いて、質(量)を下げる
  • 質(量)を据え置いて、価格を上げる
  • 質(量)を上げて、価格も上げる

是非は別として、質(量)をこっそりと下げる「ステルス値上げ」という手法も

ありますが「価格を据え置いて質(量)を下げる」と本質的には同じです。

この記事では、物価高騰対策として価格を据え置いて質(量)を下げるべきではない理由を紹介します。

利益額が減少する

価格を据え置いて量や質を減らすと、売上は変わらないように見えますが、利益額は減少します。なぜなら、量や質を減らすことで、原材料費や製造費は減りますが、固定費や人件費は変わらないからです。

例えば、1000円で1000gの商品を販売しているとします。原材料費は500円、製造費は100円、固定費は200円、人件費は100円とします。この場合、利益は100円です。しかし、物価高騰により原材料費が600円に上昇したとします。このままでは利益はマイナスになります。そこで、価格は1000円のままで量を800gに減らすとします。この場合、原材料費は480円、製造費は80円になりますが、固定費や人件費は変わりません。したがって、利益は40円に減少します。

このように、価格を据え置いて量や質を減らすと、利益額が減少することがわかります。利益額の減少は経営に悪影響を及ぼします。

従業員の生活の質が低下する

価格を据え置いて量や質を減らすと、利益額が減少することは前述しました。利益額が減少すると、給料を上げる余裕がなくなります。利益を維持するために、残業(時間外給与)を減らしたり、人員を減らしたりすることもあります。その結果、従業員の生活の質が低下します。

物価高騰の中で、給料が上がらないと、ますます従業員は生活費に苦しみます。生活費に苦しむと、ストレスが溜まります。ストレスが溜まると、仕事のモチベーションやパフォーマンスが低下します。仕事のモチベーションやパフォーマンスが低下すると、顧客満足度や品質が低下します。顧客満足度や品質が低下すると、売上や利益が減少します。

このように、価格を据え置いて量や質を減らすと、従業員の生活の質が低下し、最終的には経営に悪影響を及ぼすことが分かります。

不景気を招く要因になりかねない

価格を据え置いて量や質を減らすと、利益額が減少することや従業員の生活の質が低下することは前述しました。これらのことは、経済的にも正常なインフレとならず、不景気を招く要因になりかねません。

インフレとは、物価が上昇することです。インフレには、需要が増えて物価が上昇する「需要インフレ」と、原材料費や人件費などの供給コストが上昇して物価が上昇する「供給インフレ」があります。

需要インフレは、経済が活性化していることを示す正常なインフレです。需要が増えると、生産や消費が増えます。生産や消費が増えると、経済が成長します。経済が成長すると、給料や雇用が増えます。給料や雇用が増えると、さらに需要が増えます。このように、需要インフレは、経済の好循環を生み出します。

供給インフレは、経済が停滞していることを示す異常なインフレです。コストが上昇すると、利益が減少します。利益が減少すると、生産や投資が減少します。生産や投資が減少すると、経済が縮小します。経済が縮小すると、給料や雇用が減少します。給料や雇用が減少すると、さらにコストが上昇します。このように、供給インフレは、経済の悪循環を生み出します。

価格を据え置いて量や質を減らすと、供給インフレに近い状況になります。物価は上昇しているのに、需要や生産は増えていません。このような状況は、経済の停滞や不安定さを招きます。

このように、価格を据え置いて量や質を減らすと、不景気を招く要因になりかねないことがわかります。不景気を招く要因になると、経営に悪影響を及ぼします。

顧客の不満足につながる

価格を据え置いて量や質を減らすと、顧客は不満になります。なぜなら、同じ値段で買える商品の量や質が低下するからです。顧客は、自分が騙されていると感じることもあります。顧客の不満足は売上や利益の減少に直結します。

気づかれないように質(量)を下げる「ステルス値上げ」は、一見有効な手法のように思えますが、お客様が質の低下に気付いた時の不満はより大きなものになります。

逆に、値上げすると、顧客は納得感が得られる可能性があります。なぜなら、すでに社会的に物価高騰の現実は認識されているからです。顧客は、値上げされた商品に対して、それ相応の価値があると感じます。同時に、質(量)を上げることができれば、納得感はさらに増します。

値上げすることは顧客にとってもメリットがあります。

  • 量や質が維持される
  • 信頼感や満足度が高まる
  • サービスや付加価値が向上する
  • 購買力や消費意欲が刺激される

このように、値上げすることは、顧客にとってデメリットではありません。顧客にとってもメリットがあると、企業の経営に良い影響を与えます。

まとめ

物価高騰対策として価格を据え置いて量や質を減らすのではなく、値上げするべき理由を4つ紹介しました。

  • 利益額が減少する
  • 従業員の生活の質が低下する
  • 不景気を招く要因になりかねない
  • 顧客にとってもメリットがある

価格を据え置いて量や質を減らすと、経営に悪影響を及ぼすことがわかりました。逆に、値上げすると、経営に良い影響を及ぼすことがわかりました。

物価高騰に対応するためには、価格を据え置くのではなく、値上げすることが重要です。値上げすることで、企業や店舗は、利益を確保し、従業員を満足させ、経済を活性化させ、顧客を魅了することができます。

この記事に記載のことは理想論です。現実的には、売上減少を回避するために値上げができないこともあるでしょう。しかしながら、理想論とはいえ、値上げこそが従業員の給料を上げる近道であり、正常な経済的発展につながることは頭の片隅に置いておきたいものです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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