会計ソフト活用で効率化！電子帳簿保存法の対応方法

法人だけでなく個人事業主の方も、2023年4月1日から施行された電子帳簿保存法に対応する必要があります。電子帳簿保存法とは、経理帳簿や領収書などの帳簿書類を電子的に保存することを義務付ける法律です。この法律により、紙ベースでの帳簿保存は原則として認められなくなります。電子帳簿保存法に違反すると、税務調査で不利な扱いを…

受けたり、罰則の対象となったりする可能性があります。

電子帳簿保存法に対応するためには、最新の会計ソフトの活用がおすすめです。会計ソフトとは、経理や会計の業務を効率的に行うためのソフトウェアのことです。会計ソフトを使うことで、以下のようなメリットがあります。

会計ソフトのメリット

帳簿書類の電子化：会計ソフトを使えば、紙の領収書や請求書をスキャンして電子データに変換することができます。また、クラウド型の会計ソフトなら、インターネットに接続されたデバイスからいつでも帳簿書類にアクセスできます。これにより、電子帳簿保存法に準拠するだけでなく、帳簿書類の管理や保管にかかる手間やコストを削減できます。
帳簿の自動化：売上や支出の入力や計算、消費税の申告などの帳簿の作成や更新を自動化することができます。また、会計ソフトには、銀行口座やクレジットカード、電子マネーなどの金融サービスと連携する機能があります。これにより、入出金の記録や精算を簡単に行うことができます。さらに、会計ソフトには、帳簿のエラーや不整合を検出する機能もあります。これにより、帳簿の正確性や信頼性を高めることができます。
経営分析の支援：会計ソフトを使えば、帳簿のデータをもとに、収支や利益、キャッシュフローなどの経営状況を分析することができます。また、会計ソフトには、グラフやチャート、ダッシュボードなどの視覚的な表示機能があります。これにより、経営状況を一目で把握することができます。さらに、会計ソフトには、予算や目標、シミュレーションなどの計画作成や評価機能もあります。これにより、経営の改善や成長に向けた戦略を立てることができます。

　　※ソフトにより機能は異なります

会計ソフトの選び方

会計ソフトには、さまざまな種類や機能があります。会計ソフトを選ぶときには、以下のようなポイントに注意してください。

利用目的：会計ソフトを使う目的は何でしょうか？帳簿の作成や保存だけでなく、経営分析や計画作成もしたいでしょうか？利用目的に応じて、必要な機能や性能を確認しましょう。
利用環境：会計ソフトを使う環境はどのようなものでしょうか？パソコンやスマートフォン、タブレットなどのデバイスは何を使っていますか？インターネットの接続状況はどうですか？利用環境に応じて、対応するデバイスやプラットフォーム、オフラインでも使えるかどうかを確認しましょう。
利用料金：会計ソフトの利用料金はどのくらいでしょうか？一括購入型やサブスクリプション型、無料や有料などの料金体系があります。利用料金に応じて、予算やコストパフォーマンスを考慮しましょう。
サポート体制：会計ソフトのサポート体制はどのようなものでしょうか？電話やメール、チャットなどのサポート方法や時間帯、言語などがあります。サポート体制に応じて、利用時のトラブルや疑問に対応できるかどうかを確認しましょう。

電子帳簿保存法に対応した人気の会計ソフトを3つ挙げて、それぞれの特徴を簡潔に教えます。

やよいの青色申告オンライン：クラウド型の会計ソフトで、電子取引データやスキャナ保存に対応しています。優良な電子帳簿にも認定されており、税務優遇措置を受けることができます。料金は年額26,000円からです。
freee：クラウド型の会計ソフトで、電子取引データやスキャナ保存に対応しています。優良な電子帳簿にも認定されており、税務優遇措置を受けることができます。月額料金は2,980円からです。
マネーフォワードクラウド確定申告：クラウド型の会計ソフトで、電子取引データやスキャナ保存に対応しています。優良な電子帳簿にも認定されており、税務優遇措置を受けることができます。月額料金は1,980円からです。

ソフト名	メーカー名	電子帳簿保存法対応機能	料金
やよいの青色申告オンライン	株式会社やよいコンピュータ	電子取引データの自動取込、スキャナ保存、タイムスタンプ、検索機能、優良な電子帳簿の認定	年額26,000円から
freee	freee株式会社	電子取引データの自動取込、スキャナ保存、タイムスタンプ、検索機能、優良な電子帳簿の認定	月額2,980円から
マネーフォワードクラウド確定申告	株式会社マネーフォワード	電子取引データの自動取込、スキャナ保存、タイムスタンプ、検索機能、優良な電子帳簿の認定	月額1,980円から

紹介した3つは全てクラウド型です。クラウド型とは、インターネットを通じてオンラインできるソフトのことです。ソフトがサーバー側にあるため常に最新のバージョンで利用でき、新たな法改正などにも素早く対応できる特徴があります。

シェアがいちばん高いのは根強い人気の弥生会計です。基本的に帳簿付けの機能に絞られており、機能がシンプルな分、扱いやすくなっています。サポート(プランによる)が充実しており、個人事業主で確定申告を楽にしたいという方におすすめです。

最近シェアを伸ばしているのはfreeeです。スマホやタブレットから申告までできるのが特徴です。機能も豊富でこれから開業する方、法人化する方におすすめです。

マネーフォワードは請求書発行、仕入れ・買掛金管理などの機能にも対応しています。スマホアプリの機能も充実しており、分析レポートの表示もできます。業務のデジタル化を徹底したい方におすすめです。

それぞれ、無料版、無料体験プランなどがありますので迷っている方は利用するといいでしょう。迷う方におすすめするのは「やよいの青色申告オンライン」ですね。理由は「日本で一番売れてる」「無難」だからです。それだけ？それだけです。家電でも同じですが、分からない方、初心者の方は「一番いいもの」または「一番売れているもの」をおすすめします。明確に欲しい物、欲しい機能が分かっている方は別ですが、一番売れている物が一番多くの方にハマるのは当然です。気を付けるのはスマホでバリバリやりたい方は「やよいの青色申告」では満足できないので、freeeかマネーフォワードを選びましょう。それ以外の方はとりあえず「やよいの青色申告オンライン」の無料お試しから始めるといいでしょう。

まとめ

電子帳簿保存法に対応するためには、最新の会計ソフトの活用がおすすめです。会計ソフトを使うことで、帳簿書類の電子化や帳簿の自動化、経営分析の支援などのメリットがあります。会計ソフトを選ぶときには、利用目的や利用環境、利用料金やサポート体制などのポイントに注意してください。会計ソフトを上手に活用して、業務を効率化しましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。