顔認証決済とは何か、メリット•デメリット、具体的な事例を紹介します。
顔認証決済とは
画像化した人の顔などの特徴をもとに人を判別するシステムを「顔認証システム」と言います。 顔認証は生体認証のひとつであり、指紋認証と同じく個人を…
特定できるツールです。 顔認証決済は、事前に顔データと決済手段を登録しておく必要がありますが、レジなどに設置されたカメラに顔を向けるだけで、自動的に個人が認証されて決済することができます。
顔認証決済のメリット
顔認証決済のメリットは以下のようなことがあります。
- 手ぶらで支払いができる：現金はもちろん、カードやスマホなどすら必要なく、手ぶらで買い物ができます。 多くのシステムでは暗証番号やアプリの起動などの不要です。
- 店舗側の業務負担が軽減：現金の管理やカード決済などの処理が不要になり、レジの効率が向上します。 レジ対応だけではなく、レジ締めや釣り銭の管理などの作業も削減できるため、接客や売り場づくりに注力できます。
- 心理的負担が軽い：顔認証は人間が行なっている個人を判別する方法をシステム化したものです。 そのため、利用者は親しみやすく感じることが多いです。 また、操作も簡単または不要であるため、電子マネーやQRコードなどが苦手な方でも利用しやすいです。
顔認証決済のデメリット
しかり顔認証決済にはデメリットも存在します。
- 認証精度にまだ不安が残る：顔認証システムは画像の鮮明度によっては正確に認証されないことがあります。 また、髪型の変化やメイク、眼鏡、マスクなどの着用が判別に影響を与える可能性があります。 誤認証が起きると利便性が損なわれる可能性があります。
- 個人情報の漏洩や悪用の危険性：顔データは個人特定の重要な情報です。 万が一、顔認証システムのデータが漏洩するとリスクとなります。パスワードのように変更できないため、 漏洩後の対応が困難になる可能性もあります。また、他のシステムが連携することで、個人の行動履歴や購買履歴などが特定されるなど悪用の危険性もあります。
導入の事例
顔認証決済は、世界中で普及しつつあり、 日本でも実証実験や導入事例が増えています。
中国の事例
中国大手IT企業のアリババグループは独自開発の顔認証決済システムをコンビニなどで活用しています。 テンセントは顔認証決済システムを開発し、銀行などで利用されています。
日本の事例
日本では実証実験段階ではありますがNECやパナソニックなどが顔認証決済のシステムを開発しています。
まとめ
顔認証決済は、手ぶらで支払いができるキャッシュレスの発展形との言える便利なシステムで小売業界での普及が期待されています。しかし、課題として認証精度や個人情報保護などがあります。 技術的改善と法的な整備はまだ未完成ですが、利用客、店舗側双方にとって便利な決済方法として普及していくことが期待されています。
