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ケーズデンキ、今期経常を一転15%減益に下方修正

ケーズホールディングスは、家電量販店チェーン「ケーズデンキ」を運営する企業です。全国に300店舗以上の家電販売店を展開し、家庭電化製品やパソコン関連商品を販売しています。顧客のためを考えるという…

トップメッセージと、人を中心とした事業構築を図るという企業理念を掲げており、環境活動や社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。東証一部に上場しており、株主優待としては、ケーズデンキで使える割引券やポイントカードなどがあります。

ケーズHDの業績予想、下方修正も新規出店で回復へ

家電量販店大手のケーズホールディングス(HD)は、2023年11月1日に2024年3月期の連結業績予想を下方修正で発表しました。

売上高は7660億円→7450億円(前期比1.0%増)

営業利益は305億円→255億円(同15.4%減)、

経常利益は355億円→300億円(同14.8%減)、

当期純利益は215億円→180億円(同13.6%減)

となる見込としています。

これは前期の売上高が7373億円だったことを考慮すると、わずかな増収にとどまることになります。 営業利益、経常利益、当期純利益の減益率は、2023年5月に発表した期初予想から大幅に下回る数字となります。

消費マインドの低下が原因

下方修正を行った理由として、一般家庭において電気代や物価上昇が進み、生活防衛意識が高まり消費マインドが低下したことを挙げています。また、家電製品の買い替えサイクルの長期化なども理由として挙げています。今期においてはエアコンや冷蔵庫などの大型家電の販売が特に不振で、夏シーズンにおいても記録的な猛暑にもかかわらず、当初予想を下回る売上となっています。また、昨年までにコロナ禍で在宅勤務やオンライン授業の増加により、パソコンやタブレットなどの需要は高まったことによる反動減もあるでしょう。

新規出店で巻き返しを狙う

しかし、同社は今後の回復策として積極的な新規出店を継続する方針を出しています。2024年度中に18店舗の新規出店を計画、そのうち9店舗はすでにオープンしています。また、新規出店だけではなく既存店舗のリニューアルも進めていき、集客力を高めるとしています。

今期以降の業績回復に自信

同社は2025年3月期の連結業績予想も発表しました。

 

売上高は7900億円(同5.7%増)

営業利益は430億円(同3.0%増)

経常利益は470億円(同1.0%増)

当期純利益は300億円(同5.1%増)

 

としており、新規出店効果や既存店舗の回復を見込んでいます。また、2026年3月期以降も売上高8000億円、営業利益500億円を目指すとしており、中期経営計画の達成に向けて自信を示しています。

今回の発表で、ケーズデンキは下方修正しましたが、今期以降の業績回復に向けて前向きな姿勢を示しました。家電市場全体が厳しい状況にある中でも、同社は自社の強みである豊富な品揃えや高いサービスレベルを活かして差別化を図っていくと考えられます。ケーズデンキの今後の動向に注目したいところです。

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